2013年08月16日

三次元測定体験会(伊藤秀明)

去る2013年07月20日(土)に三次元測定体験会を開催しました。
対象は、公益社団法人自動車技術会 関東支部 学生自動車研究会(以下 学自研)に所属している大学の学部4年生・大学院生で、当日の参加者は8名。
参加した学生達は、自身の学校で自動車関係の研究をしているほか、全日本学生フォーミュラ大会にも参加していて、ものづくりに対する興味は他の理工系の大学生より強い。
そもそも、本企画が提案されたのは、学自研の委員会で「三次元測定ってどんなものですか?」と質問した学生がいて、「ならばうちで触ってみる?」と答えたら、「企画書を書きます!」と。
企画書が届き、社内でミーティングを開いて企画の受入をOKに。

<当日のスケジュール>
12:50〜13:00 受付
13:00〜13:30 弊社紹介
13:30〜14:00 座学
14:00〜15:10 施設案内
15:30〜18:30 三次元測定体験会
18:30〜19:00 質疑応答

まずは受付を済ませ、弊社の事業内容の紹介をして簡単な座学へ。
座学といっても大学などの講義のような肩肘はった内容ではなく、三次元測定機の操作方法や必要性について説明、三次元測定機は使い方を間違えると直尺より精度が落ちるなどの導入部のみを説明しました。
学生達は、「大手企業であれば三次元測定機を持っているはず」という思いから「なぜ検査屋が成立するのか」という疑問を持っていて、三次元測定業務を始めた背景について座学の中で説明しました。
また、測定しやすい図面としづらい図面とはどういうものかについて、「加工・組立の段取りを考慮した図面」は測定しやすい、「ただ形状に寸法をあてただけの図面」は基準がはっきりしないので測定しづらい、「測定員に中心線は見えません」など、図面を描く上で重要な「基準」について説明。

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さらに、測定物上に原点がない仮想原点の図面や、組立の関係で別の部品に原点がある図面など、実際に測定員が大変な思いをして作業した内容を伝えたところ、学生達は基準の大切さ、段取りの大切さを理解してくれました。
座学が終わり、弊社の施設を案内。最近巷を賑わしている3Dプリンターには学生達も興味を示し、出力している光景をじっと見つめていました。その後、メインとなる三次元測定機で自動測定の様子を見てもらい、通常の接触式と倣い測定の動きの違いを確認してもらいました。

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ここまで、長くなってしまったので、休憩を挟んで三次元測定体験会を実施。
測定物は学生の一人が持ち込み、図面もあわせて準備してきました。
まずは、測定物の固定の段取りと基準設定を弊社スタッフが行ないました。

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段取りを見ていた学生達は座学で伝えた基準・段取りの大切さを現場で見ることができ、感心していました。
測定物の固定も終わり、実際に三次元測定機を操作。

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はじめはおっかなびっくりで操作していましたが、「感覚としては、UFOキャッチャーと同じだよ」と伝えると、安心した顔でジョイスティックを操作、要素測定を終わらせるとモニターで測定結果の確認。

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参加人数も少数だったことが幸いして、全員が三次元測定機を操作できたこともあり、これからの日本の技術を担う若きエンジニアたちに、図面の大切さ、加工・組立の段取りの大切さ、検査の大切さを伝えることができ、充実した体験会となりました。


タグ:三次元測定
posted by ものづくりLAB. at 14:52| Comment(0) | イベント