3D Systems社を招いての講演内容は、3Dプリンターとスキャナーを主体にしたリバースエンジニアリングについての話で、最新の情報を皆様と共有できればと思いご紹介させて頂きます。
○ 最新3Dプリンターの取り組み
3D Systems社では、やはり「試作品レベルではなく製品として扱えるものを!」ということを主体として進めており、現在Google社と共同開発しているものは、スマートフォンの部品を造形して、ユーザーが部品レベルからカスタマイズして世界に1台しかない筐体を作れるように取り組んでいるそうです。
現在(9/5)時点での、ハイエンド機種は石膏タイプのフルカラーは600万色、アクリルタイプのフルカラーは100万色で、それぞれ同じものを造形すると見た目状はほぼどちらがどちらなのか?ということは区別がつかないような出来栄えで手にしてみると重さで判断できるというものでした。
複合マテリアルタイプの物も紹介され、例としてあがったのは車の枠組みをABS、タイヤをゴムライク、内装をABS,ゴムライクそれぞれ50%で出来るという話でした。
金属のプリンターの紹介は材料についての内容で、表面を滑らかにするために材料の粉末を細かくしているとのことです。
ほかには補聴器などの製品の紹介とフード3Dプリンターとして砂糖やチョコレートを材料として食べられるものを造形出来るものの紹介がありました。
近い将来ケーキのデザインデータが売買される時代が来るかもしれません。笑
○ 3Dスキャナー
スキャナーについて、新しい測定機の開発も進んでおりi-Padに取り付けてi-Padをスキャナーにするようなものもありました。個人的に面白い製品ですが、スペック的には工業製品には精度(分解能)が物足りないものですが、使い分けさえしっかり行えばいいかと思います。あとは機会があれば実際に試してみて検証してみたいと思います。
また技術的な内容もあり計測屋をしている弊社としてもなるほど〜と唸るような話がありました。
以上がセミナー参加のご報告です。
この記事からこういうことは出来ないのか?等のご質問御座いましたら是非弊社(mado@eisyo.co.jp)にお問い合わせ頂ければ幸いです。これからも3Dプリンター業界について調査・研修を進めていく所存です。
また、弊社HPのメインページhttp://www.eisyo.co.jp/にも書かせて頂いておりますが、
10/2(木) 第8回 江戸・TOKYO 技とテクノの融合展
10/5〜10/17 ものづくりマッチングJapan2014
と出展致します。
ご興味のある方は是非お越しいただければ、詳細までご説明させて頂きます。
今後とも「栄商金属ものづくりLAB.」を宜しくお願い申し上げます。
(文責:佐山友允・大河原)